旧キットムサイをウェザリング仕上げで製作してみました。【量産型ムサイ】

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リアルにウェザリングされたスケールモデルなんて、すごくかっこいいですよね。
超絶にリアルすぎて、真似してみたくてもやり方が???です。

今回はアマゾンでも高い評価を得ている『AFVモデル塗装ガイド』という参考書を購入し本格的にウェザリング技法を勉強してみました。
今回のムサイ製作はこの参考書に書かれている技法に挑戦していきます。

仮組み

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パーツ数は少ないので仮組みまではあっという間に完了ですが、、
旧キットの製作は、ここからが大変です。

ポリエステルパテで修正

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大きい隙間は乾燥時のヒケが少ないポリエステルパテで埋めていきます。

タミヤ メイクアップ材 ポリエステルパテ (40g) 87097

ラッカーパテで修正

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比較的浅いヒケや傷などはラッカーパテで修正します。
ラッカーパテは乾燥時にヒケやすいという欠点を持っていますが、ラッカーパテに含まれるシンナー成分がプラスチックを溶かしながら固まってくれるのでパテの食い付きが良いという利点もあります。

【 サーフェイサー500 ビン入り 】 40ml #CSSF285/ 下地の目止め、キズの修正に適してます! Mr.ホビー

パーツ洗浄

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一通りの修正作業が終わりましたので、塗装前にパーツを洗浄します。

東芝 超音波洗浄器 MyFresh TKS-210

サーフェイサー処理・サフチェック

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サーフェイサーを吹いて下地の状態を確認します。
ヤスリを当てすぎて、パネルラインが消えてしまっています。
他にも処理が不十分な箇所が多々ありました。

パネルラインの彫り直し

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合わせ目の処理で消えてしまったパネルラインを復旧します。
ガイドテープを当てて、0.2mmのBMCタガネで彫りました。

BMCタガネ 幅0.2mm
スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)

パーツ紛失

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コムサイの羽を1枚なくしてしまったので、プラパンで自作しました。

下地処理完了

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何度からサフチェックとパテ修正を繰り返して下地処理は完了です。
仕上げのサーフェイサーを吹き付けます。

ブラック&ホワイトテクニック

ここから先の塗装作業は、『AFVモデル塗装ガイド』を参考に作業を進めていきます。
ブラックとホワイトでキットの明暗を塗装して、最後に基本色を吹きつけます。
この技法の利点は、、参考書にはなるほどという理由が詳しく記載されていますが長くなるので省略します。

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スミイレ

タミヤのスミイレ用塗料ブラックを使用してスミイレをしていきます。

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スミイレが完了しまたら、一旦光沢クリアを吹いてスミイレを保護しておきます。

タミヤ スミ入れ塗料 (ブラック)

チッピングで塗装剥げを表現

使用するカラーは、水性ホビーカラーのブラックとレッドでこれを50:50の割合で調色したものを塗っていきます。
チッピング作業は面相筆やスポンジを使用します。スポンジを併用するこによって表現にランダム性を取り入れ易くなります。
チッピングする箇所は、宇宙空間での運用を想像して理論的に書き込んでいきます。

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参考書にはやりすぎには注意をしましょうと書かれていましたが、案の定、やりすぎてしまいました。
塗装剥がれはエッジ周辺にとどめておけばよかったかもです。

油彩によるウォッシング

チッピング作業まで完了しましたので、次はウォッシングの工程に入っていきますが、
ここではじめての試みの油絵の具が登場します。
まずは画材屋さんで材料集めです。
地元のホームセンタームサシの一画に画材屋さんがありました。
ムサシは何度も行ったことがありますが、画材コーナーは初入店です。
ちょっと僕美術やってます的な空気を出しながら店内を徘徊し、
購入したのは下の4点です。

・油絵の具用の筆洗い液
・ぺトロール(油絵の具用の薄め液)
・ローアンバー(ウォッシング色の王様だそうです。)
・パーマネントイエロー(間違えました。本当はネイプルスイエロー)

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薄めたローアンバーを適当に塗っていき、ある程度乾燥したら余分な汚れをふき取っていきます。
油彩は乾燥が非常に遅いのでじっくりと拭き取りの作業ができます。

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錆のような汚れのような面白い表現になりました。
油彩によるウォッシングは面白いです。

次の工程に進む前に光沢クリアーで油彩を保護しておきます。

ホルベイン 油絵具 4号(10ml) ロー アンバー
ホルベイン 油絵具 4号(10ml) ネイプルス イエロー
ホルベイン 画用液 ペトロール 200ml
クサカベ 画用液 ブラッシクリーナー 150ml

エナメル塗料によるウォッシング

続いて、エナメル塗料によるウォッシングを行い雨だれなどの汚れを再現していきます。
薄めたブラックのエナメル塗料を全体に塗ってから乾燥させ、溶剤を染み込ませた筆で余分な汚れを拭き取っていきます。拭き取りの際は、雨だれの方向などを考えてわずかにスジが残るように拭き取っていきます。
作業が終わりましたら、再び光沢クリアーで塗装を保護しておきます。

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部分塗装

ウェザリング塗装の前に塗っておけばよかったのですが、うっかり忘れてました。

使用する塗料はエナメル塗料ですのではみ出しの修正は可能です。
※エナメルのウォッシングはラッカークリアでコートしてあります。
簡易的なマスキングを施し、細吹きで塗りました。
はみ出た部分はエナメル溶剤を染み込ませたフィニッシュマスターで拭き取りました。
フィニッシュマスターは綿棒のように綿がほぐれてくることもないので大変使い易いうえ、
洗浄して繰り返し使うことができますので経済的です。

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円形のマスキングテープの切り出しにはサークルカッターが便利です。
サークルカッターは任意のサイズで切り出すことができますが、ちょっと扱いが難しく回転させるときに軸がブレると円が歪みます。

この後、艦橋の窓部分も簡易マスキングで塗装しています。

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最後につや消しコートでつやを統一して完成です。

ドラパス パンチコンパス 05913

完成

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今回はじめて本格的なウェザリング技法に挑戦してみましたが、初めてにしてはそれらしく仕上がってくれたのではないかと思います。
自画自賛。
ウェザリング技法は奥が深く、実際にやってみるととても面白ろいと感じることができました。
今後はよりリアルなウェザリング技法の習得を目指して、またウェザリング仕上げの製作に挑戦していこうと思います。

完成写真

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AFVモデル塗装ガイド (海外モデラー スーパーテクニック)


旧キットムサイをウェザリング仕上げで製作してみました。【量産型ムサイ】” への4件のコメント

  1. 初めまして、テツ(8641FS)と申します!
    しばいつんさんの所からお邪魔させて頂きました…

    ムサイ見させてもらったんですが、塗装技術凄いですね~!
    チッピングとか、ウェザリングとか参考になります!
    テツも今、量産型ムサイ製作してて・・・
    こんな塗装表現あるんだなぁ~って真似する気マンマンです!(笑)
    で、唐突ですが相互リンク貼らせてもらってもよろしいでしょうか?
    よろしくお願いします!

    • コメントありがとうございます。
      相互リンクの件、こちらこそよろしくお願いいたします。
      リンク集の表示順は毎回ランダムとなるよう設定してありますので、ご確認の際にはご注意下さい。
      さて、
      ヘタクソなウェザリングで恐縮ですが、ぜひ参考にしてみてください。
      電装ムサイの制作がんばって下さい!!
      完成を楽しみにしております。

      • こんにちは~
        相互リンク承認ありがとうございます。
        これからも立ち寄らせていただきますので、
        今後ともよろしくお願いします!
        では、また~

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