こんにちは、zbokです。
以前に製作した私の作品のキュベレイを気にいってくれた方から少し配色を変更して同じように製作して欲しいという依頼があり、今回はその依頼作品となります。
配色以外のオーダーは以下の通りです。
・メタルパイプはいらない。
・デカールはいらない。
以上の点を踏まえて、
今回の製作では、いくつかの工程を省略して製作スピードに重点をおいたシンプルな製作にしていきます。
それでは、製作開始です。
パーツの切りだし
このキットは一度製作済みですので仮組の工程は省略して、塗装色別に一気にパーツを切りだして一気にゲート処理して一気に塗装まで仕上げます。
まずは、白色のパーツからいきます。
いつもと違う製作手順ですので、何か新鮮な感じがします。
ゲート処理
ランナーからの切り離しは、この程度ゲートを残しながら切り離します。その際に、ゲートの根元に負荷をかけないよう気をつけながら作業を行います。
残したゲートをアルティメットニッパーで丁寧に切断していきます。
ニッパーで切断した段階では、まだゲート跡が目立ちます。
モデラーズナイフで削りながらさらにゲート跡を仕上げていきます。
一気に削ろうとすると切断箇所に負荷がかかってしまいゲート跡の白化やえぐれが発生しやすいので薄く削るようにします。
部分塗装やパチ組仕上げの場合は、これで良しとしますが、塗装仕上げの場合は、最後にヤスリを当てていきます。
800番のペーパーを当ててゲート処理は完了です。
ゲート処理完了です。
今回は、パーティングラインの処理は省略します。
サーフェイサー処理
塗装の食い付きを良くするためと下地の色を揃えるためにサーフェイサー処理を行います。
今回は、成形色が紫のパーツも白く塗装するため、隠ぺい力の高い塗料で下地の色を合わせておかないと基本色の白を塗ったときに発色が同じになりません。
基本色の塗装 白色
基本色の白色の塗装が完了しました。
エアブラシで塗装しているので塗りムラは出来ないのですが、すべてのパーツの発色を揃えるのはなかなか難しいです。
発色具合を見比べてながら塗ったつもりでしたが、微妙にずれていました。
なるべく発色のズレを目立たなくするコツは、面と面で合わさるパーツは合せた状態で塗装するのがポイントです。
例えば、腕、太もも、足、胴体、
これらの前後でモナカ割のパーツなんかは必ずパーツ同士を合せてから塗装します。
パーツ同士の面と面が合わさると発色のズレがすごく目立ちます。
逆にパーツ同士にスペースがある場合は、目の錯覚でズレていてもさほど目立ちません。
パーツの切りだし・ゲート処理 紫系のパーツ
白色のパーツの塗装の乾燥を待つ間に紫系のパーツの処理を進めていきます。
このような作り方なら乾燥時間を短縮できます。
サーフェイサー処理
フェンネルの持ち手は、ランナーのプレート部分を使うと便利です。
紫色のパーツのサーフェイサー処理には、ホワイトサフを使ってみました。
紫色の発色をするため下地はなるべく明るくしたいので、通常のグレーサフを使用した場合、さらに下地にホワイトを塗ってからの塗装になりますので、ホワイトサフならこの工程を省略できます。
微妙。
隠ぺい力が弱いのか、塗り方が足らないのか、たぶん塗り方が足りないのだと思います。
あとは、紫色をしっかりと塗って調整します。
基本色の塗装 紫色
正確なカラ―レシピがないのでなんとなくの感覚で調色しました。
紫色のスリットパーツの裏側は、グレーで塗る予定ですので表面だけ塗りました。
パーツの切りだし・ゲート処理 灰色系のパーツ
同じように紫色のパーツの塗装の乾燥を待つ間に灰色系のパーツの処理を進めていきます。
マスキングによる部分塗装
基本色の塗装がすべて完了しました。
続いて、部分塗装を行います。
部分塗装は基本色と同じラッカー塗料を使いますので、マスキング処理不十分によるはみ出し等の失敗は基本色からのやり直しになりますので慎重に作業を進めます。
マスキングテープはカバー付きのおススメします。
カバーがないとマスキングテープのサイドにほこりが付着してしまい、いろいろと面倒です。
ここまでのマスキングは簡単ですが、やっかいなのはバインダーのマスキングです。
疲れました。。
全部で4つもあります。
曲線部分のマスキングは、こういうやり方だときれいに貼れます。
(1) 少し多きめのマスキングテープをしっかりと貼り付ける。
(2) ピンセットの先をエッジ部分に押し当てて、マスキングしたい境界ラインをはっきりさせる。
(3) 良く切れるデザインナイフで慎重に切境界ラインに刃を入れる。
ただし、この方法はハイリスク・ハイリターンです。
うまくいったときは、とても滑らかなラインでマスキングできますが、マスキングテープの切断に失敗したときは絶望します。
マスキング完了。
部分塗装に入ります。
このような部分塗装の場合は、エア圧を下げて細吹きで行います。
勢いよく吹きつけて、マスキングの隙間に入り込んだり、よけいなとこにまで塗料が飛散するのを防ぐためと、塗る面積が狭いので細吹きでないと塗料が垂れやすいからです。
エア圧は、基本色は0.8Paで、部分塗装は0.4Paを目安にしています。
続いて、バインダーの表面の部分塗装を行います。
バインダーの表面の涙形の部分も紫でという指定があったため、マスキング方法にすごく悩みました。
前作では、マスキングをする自信がなかったので、エナメル塗料で仕上げています。
私の技術力では形状が複雑でマスキングテープでマスキングするのは難しかっため、マスキングゾルを使ってました。
マスキングゾルの気泡部分から僅かに紫色入り込んでしまいましたが、ほぼほぼうまくいきました。
マスキングゾル、けっこう使えるアイテムです。
せっかく手間暇かけたバインダーになったので、もうひと手間かけていきます。
赤いパイプがアクセントになります。
ビームサーベルは、蛍光ピンクでグラデーション塗装しました。
続いて、モノアイの部分塗装を行います。
ユニコーンガンダムのDTフレームのような赤色でという指定がありました。
サフ処理
下地黒
ラフシルバー
クリアレッド
エナメルブラック
拭き取りで完了です。
写真では分かりにくいですが、けっこう光を拾ってくれます。
部分塗装完了です。
装甲パーツの裏側の塗装
装甲パーツの裏側は、完成後にけっこうチラ見えしますので、しっかりと仕上げていきます。
エナメル塗料のジャーマングレーを吹き付けて、はみ出た部分をエナメル溶剤で拭き取って仕上げていきます。
マスキング処理がいらないので、作業的にはさほど手間ではありません。
エナメル塗料で部分塗装とスミイレ
今回のスミイレは赤色を使ってみました。
シルバーでワンポイント塗装。
ブラックでスミイレを少々。
これで、すべての作業が完了です。
最終組み立て
今回で2回目の製作となったリバイブキュベレイですが、今回も楽しく製作することができました。やはり良いキットです。
まだ作ったことがない方にはぜひおススメしたいキットです。
今回の製作ではいくつか新しい技術に挑戦してみました。
まずはマスキングテープのパーツに貼ってからの切断するという手法について、HGシリーズのガンプラ製作においては、マスキングによる部分塗装はとても重要なテクニックになってきますので今後もどんどん挑戦・練習していってこの技術を向上させていきたいです。
次にマスキングゾルについてですが、なかなか便利なアイテムですね。
うまく使うコツは付属の蓋の刷毛ではうまく塗ることができないので、別の細筆で塗るとけっこうきれいに塗ることができました。その際には手元に水を入れた容器を用意しておくといいです。
筆をそのままおいておくてすぐにゴム状に固まってしまいます。
今回うまくいかなかった点は、白いパーツの基本色の塗装で発色にズレがでてしまいました。
モナカ割のパーツは合せてから塗装すると言っておきながら、頭部のパーツは別々に塗ってしまい最終組み立て時に、、あれっっとなってしまいました。
塗装は難しいです。
完成写真
クリックで画像拡大します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、次回制作記をお楽しみに。
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